あのAppleもストアで扱うおしゃれなブランド「Native Union」のガジェットポーチを柄にもなく買いました。結論から言えばあまりおすすめしないので、サクッと流し気味に紹介します。
今回わたしが買ったのは「Native Union Stow Organizer Lite」という製品。あくまでこれが微妙だったというだけで、Native Unionは全部微妙だと言っているわけではありません。
実を言うと、そこそこ評判の良い“Liteじゃないほう”を買おうと思いつつ、「いやいや、たかがポーチに6,000円は高いよ……こっちの4,000円の小さい方にしとこ?な?」という気持ちで買ったことを後悔。やっぱ中途半端な妥協で買い物するのはいかんよ。
ナチュラルな雰囲気の布地で、見た目はgood。スマホなど他の持ち物の色とあわせて緑系統のSageを選びました。他にはIndigo(紺)とSlate(ダークグレー)があります。片面には「/」のロゴ、反対側にはNative Unionのタグが縫い付けられています。大きさは約20×12×6.5cm。幅6.5cmというのは一番広い底面付近のサイズです。
先に良い部分から書いておくと、耐久性・防水性に優れた生地を使っており、作りは良いです。3ヶ月ほど使ってきて、さすがに耐久性を試す場面はありませんでしたが、防水性はなかなかのもの。大雨に降られてリュックの中まで浸水してしまったときもポーチの中身は完全に無事でした。そして、保証期間が通常でも2年、製品登録をすれば3年と非常に長いのも、品質に自信があればこそですね。
ラバー素材で覆われた防水チャックを採用しているため、最初は開閉があまりスムーズではないなという印象を受けました。騙されたと思ってしばらく使っていれば馴染むので、これはささいな問題です。ただ、防水チャックの硬さと小さなポーチに入る程度の荷物の軽さ、そして素材のやわらかさを足すと、片手ではまず開閉できない点はやや不便ですね。
ガジェットポーチってそこそこ見た目が良くてちゃんと物が入れば80点ぐらいはあげられますし、めちゃくちゃ不満ってことはあまりないですよね。それなのに、見た目がこんなに良くても不満ってことは……そういうことです。
このポーチは横から見ると細長い二等辺三角形のような断面形状です。つまりは上に行くほどスペースがないのですが、中身はあまりその点を考えていないように思われる作りになっているのが非常に惜しい限り。
メインの収納スペースは区切られておらず、両側の壁に伸縮性のある素材のポケットが2個+3個ついているだけ。ポケットをフルに使えば上の方で干渉し、その一方で仕切りのない中心部の空間は使い切れずに一番広い底の部分が遊んでいる状態です。何か1つでメインスペースを埋められるような適度な大物がない限りは無駄だらけで想像以上に収納力がありません。
そして、この仕切りの問題は「物が入らない」というだけではなく、少しでも物を入れるとあの美しい三角形のフォルムにはなることはまず無く、どこにでもあるようなただの膨らんだポーチになってしまうという欠点も抱えています。「見た目だけで実用性は残念」ならまだ気取って使う価値はあるかもしれませんが、実は見た目も実用性もどちらも取れていないのです。
久しぶりにちょっと残念な気分になった買い物でしたが、懲りずに次はLiteじゃないNative Union Stow Organizerを買ってみようと思っています。