USB Type-Cに統一しないと気が済まないのでSONYのICレコーダー「TX660」を購入

デジタルガジェット

なんでもUSB Type-Cに統一しないと気が済まない筆者。充電端子がようやくUSB Type-Cになったというだけの理由で、2021年11月発売の新型ICレコーダー「ICD-TX660」を購入しました。

職業柄、録音をする機会はそこそこ多いため、ICレコーダーは普段から欠かさず持ち歩いています。ただ、最近はスマートフォンのボイスレコーダーアプリの文字起こし機能が進化しているのでそちらを使うことも多く、専用機はあくまで保険のような感じです(そうでなくても録音だけして聞き直さないことも多々ありますし)。

その程度の使い方なので、性能よりは携帯性とカッコよさ(?)を重視してSONYのスティック型ICレコーダー「ICD-TX650」という機種をずっと使っていました。型番からお察しの通り、今回ご紹介する「ICD-TX660」の前モデルです。まだ普通に使えますし、バッテリーもヘタっていませんし、傷もあまりなく、ぜんっっっっっっっぜん買い替える必要ないんですけどね。何がSDGsやクソくらえ。

上の画像、左がTX650で右がTX660です。間違い探しかというレベルでそっくりな2機種ですが、よく見ると質感が違ったり、画面が少し大きくなっていたりと見た目は多少違います。

もっと分かりやすい違いとしてはTX650は3色もあったのにTX660はブラックだけなので、この形で黒以外のを使っている人がいたら型落ち確定。もうカラバリを出せるほど売れないんだろうなぁ……それでも新型を出してくれたことに感謝しておきましょう。

前モデルはフロントパネルにヘアライン調の加工が施されていたのに対し、新型は全面普通のマットブラック。劣化と見る向きもあるでしょうが、不必要な主張をしない実用性重視のツールという雰囲気で個人的にはこちらの方が好みでした。

サイズはまったく変わらず薄さ約7.4mm、重さ約29gで、ボールペンのような感覚で胸ポケットに挟んでおけます。画面部の端に付いているLEDランプ(録音時に赤く点灯)の輝度か向きが改善されたのか、胸ポケットに入れたまま上から見ても録音状態を確認しやすくなりました。あまり数が出ない製品のはずなのに、こんな前モデルを使ってきたユーザーしか気付かないであろう部分にまで気を配っている真面目な作り込みには頭が下がります。

側面全体を使って所狭しと操作ボタンが並んでいるのも同じ。一般的なカーソルキー操作の機種と比べれば操作性は良いとは言いがたく、録音データの確認もボイスレコーダー本体で行う人にはまったくおすすめしません。私はPCにデータを転送してから聞く使い方しかせず、基本的に電源スイッチと録音/停止ボタンしか操作しないのでTX650/660で事足りています。

ほかにも連続録音時間が約15時間から約17時間に伸びた(MP3モノラル設定時)とか、タイムジャンプ機能が搭載されて早送り再生がほんの少しだけしやすくなったとか小規模な改良は行われているものの、一言でまとめれば「USB Type-Cになった、以上」という程度のマイナーチェンジ版です。

今から新しく買うならもちろんICD-TX660をおすすめしますが、USB Type-C以外の端子を撲滅したくて仕方がない人以外はICD-TX650から積極的に買い替える必要性は薄いでしょう。

個人的にはニッチな愛用ツールがUSB Type-Cになった上で今後も供給されるというだけで100点をあげたい気分。ただひとつだけ高望みするなら、電話録音用イヤホンマイク「ECM-TL3」に対応してほしかったですね。ECM-TL3はモノラルイヤホンの外側にマイクが付いたもので、スティック型以外のSONYの主要なICレコーダー各機種に対応しています。電話だけなら電話側の録音機能を使えば済む現代においては不要だと思いますが、同時通訳レシーバーというのを着けて聞きながら録音したい場面が時々ありまして……なんとかならないもんですかねぇ。

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