ブラウンから、1本で顔も身体も剃れるという超便利そうなボディグルーマー(というカテゴリーでいいのか?)「ボディ&フェイスグルーマー PRO X」(XT5200)が4月8日に発売されました。発売前からニュースを見て気になっていて、早速買って使ってみたのでレビューします。
あまり期待させても悪いので先に言っておくと、あまりオススメはしません。まったく使い物にならないというわけでもないのですが、まだ発売から日が浅く、商業媒体の先行レビューぐらいしか世に出ておらず一般ユーザーのリアルな感想が少ない状況なのであえてバッサリと切っておきます。あと、この記事に毛やオタクは出てこないので安心して読んでください。
私は普段、ヒゲは手動のT字シェーバー、ほかは除毛クリーム派です。フェイスにしてもボディにしても、洗面所で充電が必要な機器がごちゃごちゃ増えるのも嫌なのでこれまで電動には手を出してきませんでした(なお、居間には充電が必要な機器を際限なく増やしています)。あまりヒゲが濃い方でもないし、これが一番楽だからそうしているという感じですね。
でも、1本で髪以外のあらゆる毛を剃れる万能アイテムがあるなら電動派への鞍替えもやぶさかではない……ということで買ってみた次第です。ちなみにお値段は9,980円でした。
付属品チェック
とりあえず開封。本体のほかに、毛を一定の長さで残して揃えるためのコーム(アタッチメント)がたくさん付属しています。あとは歯ブラシみたいなキャップ、充電器と説明書です。
集合写真に入れ忘れましたが、キャリングポーチも付属しているので旅先などにもすぐ持ち出せます。ゴミがつきにくいサラッとした手触りなのはGood。
充電は独自端子なので忘れたら終わります。まあ風呂場などで使う人が多いでしょうし、防水が重要な機器ですから仕方ないですね。
外観チェック
本体は、めちゃめちゃ持ち手だけが太いアンバランスなT字カミソリみたいな見た目をしています。ツートンカラーで上半分はグリップ力のある材質となっており、質感や持ち心地は悪くありません。
ヘッド部分(銀色)は薄い板状になっていて、上下のギザギザ部分(サイドトリマー)と中央の黒い溝2本(セントラルトリマー)の計4ヶ所で剃っていくようになっています。
形状から想像がつくように、使い方としては電源を入れてT字カミソリの要領でヘッドを動かしていきます。大きな違いとしては、前後両方に刃がついているので押しても引いても剃ることができ、ある程度細かな部分も攻められます。本体とヘッドのつなぎ目は一方向のみに多少曲がります。
使ってみてどうだったか
数回使ってみた感想としては、「十徳ナイフが個々の機能で専用品に勝てるわけがない」というごく当たり前の話に尽きます。ちょっと夢を見すぎたなと反省しているところです。
微妙だった要素としては、まずボディ&フェイスグルーマーとは言うもののフェイスの方はおまけレベルの性能です。ヘッドの追従性が悪すぎる上にうまく当てても一周ではきれいにならないので、完全に剃りたい人には向きません。おしゃれにヒゲを伸ばしている人が長さを整える用途なら顔もこれで行けるかもね、という程度のものです。
一台二役なのに片方が使い物にならなかったという時点で、だったらもう片方(ボディ)の専用機を買った方がマシだったという結論が見えてきましたが、ボディ用途も正直微妙なのでいよいよダメ。
ボディも同じく、アタッチメントを付けずに0mmで剃るつもりの人にはおすすめできません。ヒゲだけでも時間がかかるぐらい取りこぼしが多いのに、それを全身やってられるかと。取りこぼし以外に0mm派におすすめできない理由がもうひとつあって、ヘッドの形状があまりにも「四角くて薄い板」すぎてあまり押し当てて剃ると肌をひっかいたような状態になるため深剃りができず、不完全燃焼なザラザラした仕上がりになりがちです。
褒められる点としては、ヒゲから始めて全身片っ端から剃っても電池は十分持ちますし、剃れない剃れないと言っているのもあくまで「構造が悪くて当て方がシビア」という話であって、当たればまずまず剃れますし、詰まったりすることもなく安定しています。
まあ本当にこれ1本で済むなら誰も高価なシェーバーは買いませんし商売上がったりなので、そんなうまい話はあるわけないんですよ。出張や旅行の荷物に放り込んでおいて、これさえあれば気になるところをささっと整えられるピンチヒッターとして使うのが正解でしょうね。