※はじめに断っておくと、試してみようと思ってやったわけじゃないですからね。故意にやるのはたぶんマズいかと。
先日、突発的にカーシェアで移動する機会がありまして、まあ急に利用したものでETCカードも持ってきていませんでしたから下道で行くつもりだったのですが、ナビの設定を忘れていて首都高に誘導されてしまいました。
「まあ仕方ない、割高だけどルートを変えるのも時間がもったいないし一般レーンで払うか」と思いつつ入ってみると、料金所の上には「ETC」「サポート」の文字が……あっ!これが噂のETC専用料金所か!
そう、首都高は2025年度中に9割の料金所をETC専用化するという計画を発表しており、それに向けて2022年3月から4月にかけて34ヶ所の既存料金所がETC専用化されました。新路線にあわせてはじめからETC専用で設置された料金所(横浜北線 馬場入口)を含めると、現時点では35ヶ所ということになります。
実際に引っかかった感想としては、首都高のETC専用化が段階的に始まったことは知っていましたが具体的な場所を丸暗記しているはずもなく、現地でも目立つ案内はなかったため、気付いたら時すでに遅しという感じでした。さて、現金車でETC専用入口に突入したらどうなるのか?というのが今回の本題です。
結論としては後払いになります。
もしETCがないのに入ってしまったら「サポート」のレーンに入りましょう。すると、インターホン越しに「備え付けの黄色い紙を取って、降りてから電話してください」と言われます。実際にはわざわざ電話なんて面倒なことをしなくても、黄色い紙に付いているQRコードを読み取ってオンラインで手続きを済ませても構いません。
ちなみに、中間料金所を通るルートの場合は入口で取った黄色い紙を有人レーンで見せる必要があるので、すぐにしまい込まずにいつでも出せる場所に置いておきましょう。
私はオンラインで手続きしました(と言っても支払い自体はオンラインで済むわけではありません)。
専用サイトで通行日時や車のナンバー、車種、料金区分などを入力し、請求先の住所を登録すると払込票が送られてきます。
あくまで通行の事実を特定するための手がかりなのですべての情報を正確に揃えないとダメというわけではないと思いますが、今回のようにカーシェアやレンタカーで引っかかった場合は車の写真ぐらいは撮っておいたほうが後で困らないでしょう。
通行後すぐに申請し、1週間ちょっと経って払込票が届きました。あとは公共料金などと同じようにコンビニに持って行って払うだけです。
首都高はETCでないと距離料金にならないので(入口にしか料金所がないので当然ですね)、ETCなしで通ると上限の料金を取られるというのはこれまで通り。ただし、その上限料金自体もこの4月から1,320円→1,950円と大幅に上がっているうえ、完全ETC化済みの料金所に当たってしまうと220円の手数料が上乗せされるため、先月までの倍近い値段になるという冗談みたいなことが起きます。
完全ETC化自体はまあそういう時代の流れかなと異議はありませんが、「完全ETC化料金所でも結局サポートレーンがあってスペースを有効活用できていない」「黄色い紙を取ってねと遠隔で言うだけの無駄な電話番がいて人件費削減にもなっていない」など突っ込みどころ満載。そして気付いた時には引き返すこともできずぼったくられるしかないヤクザな商売にはモヤッとするところで、3年後の(ほぼ)完全ETC化までにはもうちょっとマシなやり方を考えてほしいですね。