カレコでマツダ・ロードスター(ND型)に乗ってみた

ノリモノ

前回書いた、カーシェアのカレコで「S660」を借りた話の続き。中途半端な時間に返却して終電がなくなったので、別の車を借りて第2ラウンドへ。

新宿の地下駐車場にあるこのステーションはちょっと特殊で、一般的なカーシェアでは考えられないような車がたくさん並んでいます。前回借りたS660のほかにも、86(ZN6)やフェアレディZ(Z34)、水素で走るMIRAIなどがありました。

そんなわけで第2ラウンドは何を借りるかとても迷いましたが、同じオープンカーに続けて乗ったら面白いのではないかと思い、他の子たちはまた今度にしてマツダ・ロードスター(ND型)を選びました。

車種のラインナップもすごいですが、いくら垢抜けてからのマツダ(雑)の代表色と言っても、カーシェアでこんな攻めた色(ソウルレッド)を入れてしまうのも攻めてますよねぇ。追加料金がかかる色なので導入コストだって上がりますし。多層塗装で輝きがすごいです。

予約時間になったらアプリで鍵を開けて、助手席に回ってグローブボックスからキーを……って、グローブボックスがない。S660ですらあるのにちょっと意外かも。運転席と助手席のシートバックの間に小さな収納があり、カーシェア用のキーの受け渡し機はそこに収められていました。

実を言うと、リトラクタブルハードトップの方(ロードスターRF)に乗っている友人がおり、RFも幌の方もMT車に横乗りさせてもらったことはあります。幌のMTに関しては敷地内で少し動かしたこともある程度。どちらにしてもATは初です。

天気が崩れ気味&2時間足らずの乗車だったため、ステーション以外でじっくり撮る暇がなく、今回は写真少なめ(ごめんね!)。

一言でまとめると、乗りやすいけれどなんだかイメージよりフツーの乗用車だなあという感想でした。MTは操作感が心地良かった記憶があるのですが(後に乗ったZN6などと比べて)、そこを取り除いてフツーのトルコンATにするとまあフツーの車だなと。街乗りしている分にはライトウェイトスポーツって感じもあまりしません。

運転が好きな人、こういうお手本のようなピュアな車に美学を感じて選ぶ人なら、MTじゃないと納得できないだろうなという印象。86/BRZのAT車は構造的には普通のトルコンATなのにかなり出来が良くて検討の価値があると思いますが、NDのATは変速タイミングの賢さもレスポンス(特にアップ)も本当にごくごく平凡。「この車に何を期待して選ぶのか」という根本レベルの問いでふるいにかけられるでしょう。

裏を返せば、「マツダのデザインが好きで、その中でも一番おしゃれでカッコいいヤツを買いたい」とか「優雅に休日を楽しめるオープンカーが欲しい」とか、別にスポーツカーが欲しいわけじゃない購買層の存在を考えると、普通すぎるぐらい普通に乗れる車なのは長所でもあるのでしょうね。

実際、こういう車だからと身構える必要はまったくないぐらい扱いやすいです。私なんて、夜中の新宿の路駐とタクシーだらけの地獄のような細道を乗り出し数分でスイスイ突破したぐらい。ボンネットのヘッドライト上あたり、エッジの立ったふくらみがあって前方の位置感覚をすごくつかみやすいんですよね。後ろも幌を開けてる時なら当然見やすいですし、車幅はともかく全長はマツダ2(デミオ)より短いほど小柄ですし。

あと、幌の開閉がめちゃめちゃしやすくてびっくり。これなら下手な電動開閉より速くて便利かもしれません。

頭上のロックを外せば片手で開けられ、この際に窓をちょっと開ける必要があるのですが、なんとそれは自動でやってくれます。閉める時だってワンタッチで幌のロックが解除されて持ち手をつかめる程度に出してくれるレバーがあるので、やはり片手で手探りでもできます。試乗時は雨が降ったり止んだりの微妙な天気だったため、何度もストレスなく開け閉めさせてもらいました。

細かな不満としては、シフトノブのボタンが変な位置(真上)に付いていて、普通のシフトノブのように右にボタンがあるつもりでかぶせ持ちしてしまうと押せずに戸惑います。あと、真下から始まる200キロスケールのメーターは見た目だけは良いのですが、公道(特に下道)の速度域だと全然針が上がってこないのでとても認識しづらいですね。

それから、マツダコネクトはけっこう独特ですね……画面を見ずにダイヤル操作もできて慣れれば便利なのでしょうけれど、見た目を重視しすぎてアイコンだけで何の機能か考えさせてしまうUIは車載端末に適してはいないと思います。

直前に乗ったS660とは対照的に、楽で開放的なツーリングカーと捉えるならとても良いだろうなと感じました。素直な挙動のライトウェイトピュアスポーツカーとして楽しむならMT、マツダデザインのオープンカーで気軽にツーリングを楽しみたいならATと、「ATでもあり」かどうかは乗り方によるでしょう。

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