前々から気になっている天丼屋さんに向かったのですが、残念ながら(営業時間には間に合ったはずなものの)売り切れてしまったのか間に合わず。すぐ近くにチェックしていたお店がもう一軒あったことを思い出し、気持ちを切り替えて今日はラーメンにしました。
そのお店とは、神保町交差点西側の路地にある「神保町 黒須」さん。実は以前からチェックしていて一度訪れたのですが、その時は行列の長さを見てどうも時間が足りそうになかったので断念していたのです。今日は閉店が近い14時台の訪問だったため、3人待ち程度でスッと入れました。
素材の質にこだわったキレイめのラーメンを出すお店で、都心部の相場で考えてもお値段はちょっと高め。ミシュランガイドにも載っているお店で、Googleマップや食べログなど各種口コミの平均評価も非常に高くです。ラーメン屋としては女性客の割合も多い印象でした。
余談ですが、ここは「食券を買わずに並ぶ」→「店員から合図があり次第、店内に入って食券を買う」→「列の元の位置に戻る」(後ろの人は間を詰めずに待つ)ルールです。私はその通りにしていたのですが、後から来た人が注意書きを見ずに食券を買ってから並んだせいで、ホール担当の外国人店員になぜか私が抜かしたかのようにグチグチ言われるはめに……席数が少ないので調理の順番にシビアなようです。大人しく待っていたら待っていたで食券を買わせる際の急かし方も品がないですし、お高めで雰囲気の良い店構えの割に空気は悪いですね。
基本メニューは「塩蕎麦」「醤油蕎麦」の2系統で、味玉とチャーシューを載せるかどうか。それから別券で雲呑、支那竹、奥津軽プレミアム味玉を追加できます。私は「焼豚塩蕎麦」(1,400円)をいただきました。
下調べした限りでは醤油より塩が本命なのかな?という印象だったのでこちらを選んだものの、ちょっと肩透かしを食らった感。鶏油と柚子皮の上品なテイストで良い物を使っているのは伝わってくるのですが、トータルとしては麺をすすって上品なスープを飲んでの反復でしかなく、ラーメンとしてのハーモニーは感じられませんでした。丼の片隅に添えられたトリュフペーストを溶いてみると、繊細なスープが塗り潰されて完全に西洋の香りが勝ってしまうのもイマイチ。
ラーメン以上に残念だったのは、300円も差額を払った低温調理のチャーシュー。こういう趣向のお店なので素材勝負で薄味なのは分かるんですが、この質と仕込みで薄味にしちゃダメでしょ……肉の臭みが残ってしまっています。ついでに言えば、繊細な素材の味を楽しませたいにしては水(いやグラスか?)も臭いんだよなぁ。
個人的オススメ度
☆☆★★★:いつもの行列ぶり、価格設定、尋常ではない高評価など色々と期待は高かったのですが、うーん……ごめんなさい。「なぜこれで、あんなに?」と思ってしまいました。みんな情報を食べてるのか……?
店舗情報
店名:神保町 黒須
場所:〒101-0051 東京都千代田区神田神保町3-1-19
営業時間:10:30~15:00
定休日:日曜日
リンク:公式サイト