カレコでフェアレディZ(Z34)に乗ってみた

ノリモノ

スポーツカーから高級車まで、普通のカーシェアにはないようなユニークな車種が揃っている「カレコ」。今回は、フェアレディZ(Z34)を借りて乗ってみました。

フェアレディZといえば発売間近の新型(RZ34)の話題がホットですが、カレコで乗れるのは従来型のZ34。2008年から長く販売されているモデルなのでずっとあったのかと思いきや、2021年11月に配備されたばかりのようです。モデル末期だからこそ導入コストに折り合いをつけられたのでしょうかね?

2シーターのクーペボディに3.7Lという大排気量のV型6気筒エンジン「VQ37VHR」を搭載し、駆動方式はもちろんFR。古典的スポーツカーという感じのフォーマットで作られた伝統の名車です。

余談ですが、新型も実はフルモデルチェンジではなく、Z34型の型式を引き継ぐビッグマイナーチェンジ扱い。実態としてはフルモデルチェンジ同然なことは明らかでも、規制などの諸事情があったのでしょうね。

スタイルの好みは人それぞれでしょうけれど、個人的にはZ34の見た目は正直キライ。遠目に見れば先代のZ33と似たようなフォルムですが、妙にヌメッとぼってりしたボディラインに変な形のヘッドライト、中身に似つかわしく愛嬌すらあり、おまけにスポーツカーとしては腰高にも見えます。

シンプルなZ33の方が、タイムレスで古びないデザインという印象を受けます。なんか、00年代後半~2010年前後にキープコンセプトでフルモデルチェンジした国産車のデザインってそういうのばっかりな気が。

乗り込んでみると、車内空間は外見から想像するよりも余裕があります。この手の車に多い「実質座れない後部座席」もない純粋な2シーターであることに加えて、リアガラス全体が開く構造でもあり、荷室容量も多め。こう見えてゴルフバッグを2個積めるらしいですよ。

約400万円スタートの車とはいえ、13年間も売られたロングセラーモデルだけあって、今時の車と比べてしまうとどうしても内装の質感や装備には時代を感じてしまいます。まるでチューンドカーのような3連メーターは雰囲気抜群ですが、よく見るとあまり意味のない内容なのはご愛嬌。見るからに古そうな純正ナビは、意外にもBluetooth接続に対応していてビックリ(すご~く設定しにくいけど)。

運転してみて、これはスポーツカーではなくグランドツーリングカーだということを明確に理解しました。そう意図して作られているので当然でもあり、ハンドルを握ってみると数値からイメージするような「速い車」ではなく、大排気量の余裕を味わいながらどっしりと鷹揚に走らせる車だということが一発で分かります。

336PS / 37.2kgf·mのハイパワーな大排気量エンジンを積んでいますから踏み込めば相応の加速はしますが、そもそも公道の速度域では踏み込むこともなく、エンジンサウンドよりもロードノイズのほうが主張が激しいくらいです。油圧パワステは重めのセッティング。7速ATのパドルシフトは、この年代のトルコンATとしてはそこそこレスポンスの良い方かと。

(パワステの話とは別で)車の動き全体として重々しい印象があり、自分はエンジンもコーナリングも軽快な車が好きなんだなと再認識しました。パッケージングを見ても走りを確かめても、これは大人の休日を彩る車でしょう。

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