「Z fc」のISOオート(感度自動制御)で物理ダイヤルを有効活用する方法

カメラ

ISO感度やシャッタースピードのダイヤルが搭載されていて、一見直感的かつクイックに操作できそうな「Z fc」。でも、中身は普通にニコンのカメラですからね。

何気にモードダイヤル(ダイヤルというよりレバー?)もあって、必ずしも物理ダイヤルのポジションが現在の露出設定をズバリと示しているとは限らないのです。普通のニコン機の操作と物理ダイヤル搭載機特有の操作が混在していて、ステータスが分かりづらく思わぬミスを誘われます。

これ、見た目だけで買ったカメラ女子泣くんじゃないですか?いや、完全にファッションで使ってフルオートだったら泣かないのかな……?

その中でも、特にひどいと思うのはISO感度の操作。そもそもZ fcに限らずニコンのカメラ全般の問題としてISOオート(感度自動制御)に切り替えたり手動設定に戻したりするのがとってもめんどくさいのですが、Z fcのボタンやダイヤルの仕様だといよいよ本当に一々メニューを開かないと切り替えられない……と、しばらく思っていました。

でも実は、Df譲りの裏技(?)があるんです。裏技ではなく正規ルートなのかもしれませんが、少なくとも初見殺しには違いありません。

設定方法はとっても簡単。まずはいつも通り設定画面から感度自動制御を探してONにします。そして、制御上限感度を200(下限)にします。「それじゃ自動制御にならないだろ?」と思われるかもしれませんが、これが重要なポイント。

「ISO 200までの感度自動制御」という一見無意味な設定ですが、実はこの状態では物理ダイヤルで指定したISO感度が優先されて、常に「ダイヤルの位置を上限としたISOオート」になります。これでもう二度と(それは言い過ぎですが)わざわざISOオートごときのために設定画面を開く必要はありません。

この設定を知った途端、「ISOオートを使うのが面倒すぎるカメラ」から、ISOオートで常用しながらいざとなればすぐに任意の感度まで下げられるという、通常のニコン機以上に便利な仕様に早変わり。Z fcを使うなら絶対に早く知っておきたい設定・操作です。

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