現行のJB64型ジムニーに試乗した際の写真とメモを発掘したので記録しておきます。試乗時期は2021年8月頃と少し前の話になりますがお付き合いください。
試乗したのは、登録車のジムニーシエラではなく、軽枠に収まる普通のジムニーのほう。4AT車で、色はシフォンアイボリーメタリックでした。その場では意識していませんでしたが、2トーンカラー(ブラックルーフ)でアルミホイールが付いているので上位グレードの「XC」だったようですね。基本性能は変わらず、LEDヘッドライトや安全装備に違いがあります。
私は特別オフロード車に興味があるわけではありませんが(むしろ車高の高い車は苦手で……)、クラシックともいえない半端な古臭さを放っていた先代のJB23型と比べると断然カッコいいですよね(20年も売っていて実際古かったので仕方ない)。ゴテゴテした稚拙なデザインの車が多いなか、こういうシンプルで清々しいデザインに惹かれる人が一定数いるのも頷けます。でも、見た目だけで買ったら間違いなく後悔する車です。
内装はブレブレの写真1枚しか残っていませんでした……申し訳ない。
なぜシートをフラットにしているかというと、試乗当時は「どんな道にも入っていけて車中泊もこなせる距離ガバムーブに適した車」を探していたんですよね。他の候補としてはスバルのXVあたりを考えていました。まぁ、結局選び終える前に熱が冷めたのでどれも買わなかったのですが。
郊外寄りのディーラーで20分ほど試乗し、山道ではないまでもある程度アップダウンのあるコースを走ったと記憶しています。
運転した感想としては、やはりあくまで本格四駆。本領を発揮できない場面……普通のオンロードの移動ではストレスが溜まるだけだろうなぁと思いました。64PS/9.8kgf・mのターボエンジンをもってしても車重1トン超の頑丈なボディを引っ張るのは(少なくともATでは)かったるい印象でした。横揺れやふらつきも気になるところ。
発売以来、大量のバックオーダーを抱え続けていて納期が長いことでおなじみの現行ジムニーですが、本当にこれが必要でマッチする人はそう多いとは思えず、おそらく大半は単に「カッコいい軽のSUVが出た」「人気だし欲しい」というだけの認識で買っていると思うんですよね。
はじめから転売目的でオーダーしている人だけでなく、乗るつもりで買った人もイメージと現実のギャップから手放してしまうが故に、異常な価格の低走行中古車が出回り続けるのでしょう。軟弱な雰囲気SUV(笑)とはまったく違う乗り物で、これはあくまで本格クロカンであり、それ以上でもそれ以下でもないということをよく考えた方が良いです。