DJI Pocket 2で縦向きの動画を撮る方法

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ドローン譲りの技術でコンパクトなのに超安定した映像を手軽に撮れるジンバルカメラ「DJI Pocket 2」。最近はYouTube ShortsやTikTok、Instagramストーリーズなど縦動画の媒体が盛り上がっているので、この優秀な機材を縦向きの動画撮影にも使いたいと考える人は当然多いでしょう。

DJI Pocket 2を使い始めて2週間、数年前には旧型のDJI Osmo Pocketも使っていた筆者ですが、実はつい数日前まで「Osmo Pocket / DJI Pocket 2で縦動画は撮れない」と思いこんでいました。

というのも、3軸ジンバルの構造上、仮にカメラユニットだけを90度回転させて縦にした場合、縦方向のブレを吸収できなくなってしまう(2軸になってしまう)わけで、映像を安定させる仕組みを考えたら、普通のジンバルのようにカメラを外して向きを変えられない以上は縦横兼用ではないはずだと思っていたのです。しかし、実はDJI Pocket 2は(旧型のOsmo Pocket 2にも)ちょっと強引な縦撮りモード(ポートレートモード)が隠されていました。

やり方はとても簡単。特に何も設定せずにただ本体を左右どちらかに傾けていけば、水平を維持できる限界を超えると、故意に回転させていると判断してくれて縦向きに移行します。固定モードの場合は「ジンバルの回転制限に達しました」と表示される45度付近が境で、フォローモードやFPVモードの場合はぬるっと切り替わります。

定点撮影だと三脚に載せているのかと思うぐらい安定していて、改めてDJIのジンバルの威力は凄まじいですね。90度回転させて無理のある持ち方をしていても安定性がほぼ変わらないのは、カメラユニットが軽量でペイロードに余裕があるからこその芸当でしょうか。

原始的な解決法で長時間の撮影は厳しい持ち方になりますが、そもそも縦動画を使う媒体のほとんどは短尺なので、これで十分といえば十分かもしれませんね。縦で長回しする必要がある人はスマートフォンを付けるタイプのジンバル(DJI OM 5やDJI OM 4 SE)の方が適しているとは思います。

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