牛丼チェーン(牛めしですけど)の松屋の前を通ったら、見慣れない限定メニューのポスターを発見。「そんなメニューはSNSやニュースサイトでも見聞きしていないし妙だな」と引っかかったので調べてみると、どうやらごく一部の店舗のみで提供されているテストメニューのようです。せっかくの機会なので逃さず食べてきました。
そのメニューとはこちら。台湾料理の魯肉飯(ルーローハン)です。日本でも知名度が高い料理ですし、肉系の丼ものなので松屋との相性も良さそう。期間限定メニューなどで今まで出ていなかったのが不思議なぐらいです。
牛丼屋らしい要素としては、普通の魯肉飯のほかに、牛めしと合盛りにした「魯肉コンボ牛めし」も用意されています。とは言っても牛めし部分の味は分かっているので、今回はレア商品だけを味わおうと魯肉飯を選びました。なお、どちらを選んでも値段は680円で変わりません。
このような店舗限定のテストメニューは公式サイトでも通常のメニューページには表示されておらず、店舗限定キャンペーンというページにひっそりと掲載されています。8月19日時点では、他にも「カントリーオムレツ定食」と「ミニッツステーキ丼」の情報が出ていました。
実施店舗リストを見ると「東京だけ」のようなテストの仕方ではなく、東西の各地で薄く広くテストされているようです。魯肉飯の場合、全国69店舗で提供中とのこと。生産・物流面で無駄が多そうな気もしますが、やはり地域による好みの差などもありますし、幅広く反応を見たいんでしょうかね。
松屋フーズの別業態「松軒中華食堂」では以前に魯肉飯を出していた時期があるようですが、当時食べた人の写真などを見ると、今回松屋でテストされているものとは少し違うようです。
台湾の魯肉飯は地域や店によってだいぶ差があり、乗っている具材が角煮だったり細切りだったり肉そぼろだったりと、一概に「魯肉飯とはこういう物」と定義するのは難しいらしいです。松屋のは角煮タイプですね。本場での勢力図はともかく、日本ではこちらをイメージする人が多いような気がします。
気になるお味はというと、台湾料理っぽさは控えめで、いかにも松屋らしいガツンとパンチの効いた味付け。角煮はとろっとろに煮込まれていて、期待以上の良いもの感がありました。異国情緒を感じられる魯肉飯というより、「松屋流角煮丼」と捉えるなら満足度はかなり高いです。ぜひテストで終わらせないでほしいメニューですね。