日本に3台しかないレア自販機で「パワードコーヒー」なるものを買ってみた

グルメ

西武新宿線 高田馬場駅のJR乗り換え改札を通ったら見慣れない自販機があって気になったので、「パワードコーヒー」という謎の飲み物を買ってみました。

公式サイトによると、このオリジナル自販機は池袋駅・高田馬場駅・羽田空港の3ヶ所にしか設置されていないかなり珍しい物のようです。わざわざ製品の缶と同じような形になっていて、凝ったデザインが目を引きます。キャベジンやウナコーワでおなじみの興和株式会社の製品です。

設置場所の真上には広告もセットで出してアピールされています。とは言っても、そもそもこの場所自体が乗継客しか通らないところなのであまり認知されていなさそうな気もします。

新しめの商品なのかと思いきや、実は2014年3月に登場したもので(※発売当時のプレスリリース)意外と息の長い商品です。当初はアーノルド・シュワルツェネッガーをイメージキャラクターに起用していたようで、お金かかってますねぇ。

相当気合いの入った製品だったようですが、この存在感の薄さとGoogleの「パワードコーヒー 失敗」という検索サジェストを見るに、結果は推して知るべし。きっと本業の飲料メーカーなら、ここまで続けずにさっさと見切りを付けていたんじゃないかと思います。

レギュラー、微糖、ブラック、カフェオレの4種類があり、自販機での値段は各150円。

缶のデザイン、ぱっと見かっこいいけど商品のパッケージとしてはイケてないですよね。黒い缶の3種類の見分けが付きづらく、ブラックと微糖の2択だと思い込んで微糖(赤い缶)を買ってからレギュラーとカフェオレの存在に気付きました。8年も売っていてこのレベルの弱点がフィードバックされていないあたり(※初出時からこのデザイン)、やっぱりどう見てもコケて……。

パワードコーヒーとは結局何なのか、名前からなんとなく想像は付くでしょうけれど、栄養ドリンクの要素を取り込んだ缶コーヒーです。ローヤルゼリーエキス、エゾウコギエキス、ナツメエキス、クコの実エキスとビタミンB1/B2/B6が配合されています。

飲んでみた感想としては、味はごく普通の缶コーヒーでした。普通の飲みやすい味に機能性がプラスされたものだと思えば、鳴かず飛ばずだったとはいえ商品自体に致命的な欠点があるわけではないようにも思います。ま、天下のコカ・コーラ様ですらジョージア ブースト(あちらは栄養ドリンクというよりエナジードリンクですが)でズッコケているぐらいなので、そもそもそういう物がメーカーの想定ほど求められていなかったんでしょうね。

自販機ではたった3ヶ所でしか買えないパワードコーヒーですが、2022年8月現在、公式オンラインショップの「コーワ ハピネスダイレクト」でもまだ買えるようです。近くにないけれど気になるという方はこちらで。

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