「レザーのNATOベルト」はヴィンテージ腕時計のベストパートナーかもしれない

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先日、約60年前のヴィンテージ腕時計「セイコー ロードマーベル」を買った話を書きましたが、今回はその続き。変えたいなと思っていたベルトの問題が早速いい感じに解決したので記録しておきます。

私が購入した時計は、1964年製の後期型ロードマーベル(5740-1990)。過去のオーナーたちの保管状況が良かったのか、外装は金張りの剥がれや文字板の焼けもなく58年の歳月を感じさせないコンディションですし、国産ヴィンテージ時計の扱いに長けた店からの購入品で、オーバーホールも半年ほど前に実施されたばかり。当面の手間はかからず、すぐに使えると言って差し支えない状態です。

唯一、使い始める前に手を加えようと思っていたのはベルト。購入時点ではセイコー印の黒いリザード革のベルトと金色の尾錠が付いていました。この時計の本来のラグ幅は19mmのところ20mm幅のベルトを押し込んだ状態だったため、適正なサイズに戻したかったというのが一点。もう一点は単純に私の使い方にはフォーマルすぎるということです。

どうせ非防水のヴィンテージ時計なんて、汗もかくし雨も降る夏場には使えたもんじゃありません。着けやすいシーズンになるまで、良いベルトをのんびり探そう……と思っていました。

しかし、ちょうど購入日に会う約束をしていた友人に見せてみたらレザーのNATOベルトという想定外の選択肢をサジェストされたのです。そもそもそんなものがあるとはまったく知りませんでしたが、考えてみれば一理あります。

ラグ幅19mmのレザーNATOベルトというニッチ×ニッチの組み合わせではさすがに海外通販かオーダーメイドでもなければ買えそうにありませんでしたが、友人と飲んだ足で家電量販店に立ち寄ったところ、安物ながら18mm/20mm用のレザーNATOベルト(バンビ製/実売3,000円弱)を発見。お試しには十分だろうとその場で購入しました。

厳密にはレザー製の時点でNATO G10ストラップ本来の定義からはだいぶ外れますから、NATOタイプ、NATO風、NATO形状とでも呼べば良いのでしょうか。細かいことはともかく、ヴィンテージ時計とレザーNATOベルトの組み合わせは、色々なネガを打ち消してくれて利点が多いのです。

まず、現代の時計よりもずっと小柄なものが多いヴィンテージ時計特有のサイズ感の問題。腕に巻いた際に通常のベルトよりもボリュームが出るので、手首が細い人でなくとも自然なバランスで着けやすくなります。

そして、NATOベルトの構造上、時計が直接肌に触れず、裏蓋と肌の間にベルトが挟まるというのもヴィンテージ時計を使うには好都合です。古い時計は非防水の物も多いですし、仮に当時は防水だったとしても死んでいることを前提に扱うものですからね。雨の日は論外として「汗で浸水すると困るから夏は使えないなぁ」なんてことがあるんです。NATOベルトなら多少はリスクを軽減できるでしょう。

ちなみにこちら、色まで友人チョイスなので私は何も考えていません。金張りのケースの色味ともよく合っていますし、カジュアルな服装でも使いやすくなり感心。あとこの時計、ケースはゴールドですがダイアルがシルバーなので、このベルトのように金具をゴールドに揃えられない場合でも意外と馴染むんですね。色々遊びやすそう。

何はともあれ、おかげで予定より少し早く(秋を待たずに)ロードマーベルを使い始められそうです。

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