先日、セイコーのロードマーベルという60年近く前に作られた古い腕時計を購入しました。さっそくベルト交換などをして条件の良い日に限って使い始めたのですが、実用上知っておきたいことがひとつ。この時計の駆動時間はどれぐらいなのか、ということです。
この時計は1964年製、つまり今から58年も前に作られたものです。ネット上で探せる限りではこのモデル(Cal.5740A搭載の後期型)が公称何時間だったのかは分からず(そもそも公称値なんて無かったのかも)、仮にスペック上の駆動時間が分かったとしてもこれだけ古い物なので今となっては各個体のコンディション次第でしょう。
時計店などの情報によれば1960年代ぐらいまでの時計なら30時間程度のものも珍しくないということで、やはり現代の時計よりは短いでしょう。自動巻き(装着している腕の動きによってゼンマイが自動で巻き上げられる機構)ではなく手巻きの時計なので、シンプルにゼンマイをいっぱいまで巻き切ってスタートしてから止まるまでの時間が実用上の持ち時間とほぼイコールになりますから(厳密には姿勢差などもあるでしょうけどね)、今後使っていく上での参考情報として一度試しておくことにしました。

2022.08.20
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駆動時間を計るついでに、1日あたりどれぐらいの誤差が出るのかも見てみることにしました。そこまで正確なデータを求めているわけでもないので、やり方は至ってシンプル。巻き止まりまでゼンマイを巻いてスタンバイさせておき、0時ちょうどに竜頭を押し込んでスタートさせます。比較用に、月差数秒程度しかズレないクォーツ時計(GA-2100HUF-5AJR)を隣に置いておきました。
本当は電波時計も家に何本かあるのですが、平置きで見やすいようにナイロンベルトのモデルを比較対象にしました。まぁ、日差レベルのものを見るには普通の電池駆動のソーラーでも比較対象としては十分でしょう。
8月23日の0時にテストを開始し、針が止まった時刻は8月25日の2時13分。つまり今回の平置きでの駆動時間は50時間13分、まさかの2日超えという結果でした。
正直、現行の手巻き時計でもっと短いものも全然ありますし、ここまで持つとは思わずびっくり。ズレの方は撮影・目視による簡易的なものですが、24時間経過時点で-5秒、48時間経過時点で+10秒でした。
さすがは発売当時の準高級機というべきか、半年ほど前にオーバーホールを受けたばかりの個体なので直近で面倒を見た技師さんの腕なのか。予想以上にちゃんと使える状態で、改めて良い買い物ができたなと思っています。

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