私は基本、よほど派手でダサすぎる・使いにくいとかの事情がない限りカメラのストラップは付属品をそのまま使う派です。
ただ、あれこれと機材を入れ替えていくなかで中古のカメラを買う場合も多々あり、そうなるとストラップが欠品ということも珍しくありません。そういう時には「じゃあアレ買っとくか」となる自分の中での定番があります。
それがこちら。ハクバ写真産業の「ツイルネックストラップ」という商品です。幅25mm/38mmの2サイズがあり、今回は大きめのカメラで使うので38mmの方を購入。希望小売価格は2,640円とのことですが、実売価格はだいたい1,500円前後。
まぁ、言ってしまえば改めて紹介するほどすごい物でもありません。ただ、安物だし地味だけど道具としてカメラを扱う上で色々と好都合なので、自分で別途ストラップを買う必要が生じたらコレを買っておこうということに落ち着いています。
特殊な機スライド機構やワンタッチ脱着機能などはないごく普通の作りですが、ひとつ特徴的なのはメインのベルト部分が車のシートベルトのような生地で出来ていること。実用上気に入っている要素のほとんどはここから来ています。
まず滑りが良いので、イベント会場などで「肩にかけて移動→構えて何枚か撮る→再び移動」のような動作を繰り返す時にスムーズです。立派な肩パッドなどはなく、裏面に申し訳程度の滑り止めが付いているだけなので(上の写真参照)、歩行中にカメラが暴れるのが嫌な人には向いていないと思います。個人的には使い方に合っていて、丸ひも系のストラップを除くとここまで滑り止めをしていない物も珍しいので重宝しています。
また、薄手でしなやかな素材のおかげで、カメラやレンズに巻き付けて収納するのはもちろん、片手で自由にカメラを使いたい時に腕に巻いてリストストラップ代わりにするのにも好都合です。滑りが良すぎてほどけてしまいやすいので、少しコツというか慣れが必要ですけどね。
数少ない不満点は、太いベルトから先端の細いベルトに繋がる部分の形状が大味で安っぽく見えること(ORIIROシリーズとかも含めてハクバのストラップは割とそういう傾向)、それから結び方の仕様。
これはパッケージに記載の推奨方法で結んであります。先端を折り返すようになっていてファインダーを除く際に先端が目に向かないのはニコン巻きに通じるところがあって良いのですが、折り返した後の先端が遊んでしまうのがちょっと見栄え悪いです。せっかく留め具が片側2個あるのですから、1個だけでもベルトが3枚重ねで通る太さにしてくれれば余った部分を留められるんですけど……。
安物なりの細かな不満はあれど、基本的には大手カメラ用品メーカーらしい安定感のある一品。少しでもカメラやレンズに予算を回したい人にもおすすめです。

2022.07.23
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