「ミシュランガイド兵庫2016特別版」への掲載歴もある関西の有名店「担担麺専門店 ENISHI」が今年に入って東京進出を果たしたそう。東京での旗艦店となる「KOBE ENISHI 五反田店」に行ってきました。
五反田駅(JR/東急)から大通り沿いを南下して徒歩3分ほどの立地(アクセスは良いのですが、ちょっと目立ちにくい店構えで右往左往……)。2022年3月1日にオープンしたばかりの新店です。
オープン時のプレスリリースを見ると“東京第一号店”とされていますが、実は一足早く2021年秋に「エニシスタンド」という別業態でENISHIの担々麺を食べられる店が御徒町に出店されているんですよね。あれはノーカンなのか、それとも運営が違うのか?
詳細は不明ですが、今後のパートナー展開にも言及されているので、もしかしたら五反田と御徒町以外でもそう遠くないうちに食べられるようになるのかもしれません。
メニューは汁なし担々麺が主役で、味付けの派生メニューや汁ありも用意されている感じ。初訪問なので無難に汁なしの「ダイブ飯セット」(960円)の中辛を選びました。
ひき肉、水菜、角切りタマネギ、フライドオニオン、カシューナッツ、そして柴漬けがトッピングされた華やかな見た目の一杯。実は本店に行ったことがある方から少し前情報を得ていて、担々麺に柴漬けという、新鮮な未知の組み合わせに興味を持ったのが今回の訪問理由です。
柴漬けのインパクトに隠れがちですが、大きめのカットで食感を活かした生タマネギなど、他のトッピングも割と個性派の布陣ですよね。なかなか楽しい食感でした。
麺はタレが良く絡む平太麺。中辛では辛さはほぼありませんが、アクセント程度に花椒のシビれを感じられます。辛さ/シビれ各5段階まで無料とのことで、刺激を求めたい方も安心。逆に0辛にもできます。
担々具材の甜麺醤が目立っているのかな?甘さとコクのある味付けです。濃厚な味付けのまとめ役として柴漬けが良い仕事をしていて、たしかにこの担々麺には必須の存在でしょう。独創的かつハイレベルな味わいでした。
卓上の味変アイテムも面白く、お酢が3種類も用意されています。煮干し酢、オレンジ酢、エキゾチック酢(これが一番わからん)……今回は具材のチョイスから感じる和のテイストと相性が良いだろうと考え、中盤で「煮干し酢」を一回し加えてみました。これはもちろん外さない組み合わせでしたが、せっかくですから次は攻めたヤツを使ってみたいところ。
ダイブ飯とやらは、最後に具材やタレが残ったところに投入する、いわゆる「追い飯」。こちらには梅干しが付いてきます。トッピングの柴漬けといい、意外性のある渋いチョイスです。味付けのベースがこってり濃厚甘口なので、この緩急の付け方がとても上手だなと感心しました。
個人的オススメ度
☆☆☆☆★:あちこち食べ歩いていると「飲食コンサルを名乗る資本系の影」と「過剰なミシュランアピール」は打率がガクッと下がる要注意フラグでしかないので敏感になってしまいましてね……このお店も期待半分、警戒半分で伺ったわけですが、それを余裕でひっくり返すクオリティでした。近いうちに絶対また行きます。
店舗情報
店名:KOBE ENISHI 五反田店
場所:〒141-0031 東京都品川区西五反田1-25-1
営業時間:11:00~23:00(ラストオーダー22:30)
定休日:なし
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