ARTISAN&ARTISTのシルク組紐ストラップを使ってみたら便利だった

カメラ

他のレビュー記事でも同じようなことを書いているので我ながらワンパターンな導入だとは思いますが、私は基本的にカメラのストラップは純正付属品を使う派です。ただ、思うところがあって最近新調したカメラには社外品のストラップを着けることにしました。

そのカメラとは、富士フイルムの新型「X-T5」。割とクラシカルな雰囲気のデザインなのですが、付属のストラップがイマイチ似合いそうにないな……と。同シリーズの過去機種(X-T2やX-T3)にはよく似合う細身で黒地の落ち着いたストラップが付属していたはずなのに、X-T4以降はX-H1などと同様の厚手のパッドが付いたストラップに変わってしまったようです。

以前X-H1を使っていたのでこのストラップには馴染みがあり、クッション性が高く大型のレンズでも負担にならない実用的な物なのは知っているものの、どうもTシリーズに合わせるのは無粋だろうと思ってしまいます。

そんなわけで、珍しく社外品のカメラストラップを見繕うことに。以前からフジ→ライカユーザーの友人が丸紐タイプのストラップを使っていて少し興味があったので、良い機会だろうと手を出してみました。

この手のストラップを扱っているメーカーはいくつかあり、軽く下調べした限りでは本命はヨセミテなのだろうと見受けられましたが、どうもあちらは最近流行っている(らしい)スマホショルダーストラップにお熱のようで、ラインナップも販路も縮小気味。だからと言って変なパチモンは買いたくないし……ということで、ARTISAN&ARTISTの製品に落ち着きました。

そういえば、X-H1を買った時は予約特典でARTISAN&ARTISTのカメラバッグをいただきましたね。そんなことを思い出すと、フジのカメラとの相性も良さそうです(意図して選んだわけではないのですが)。

色(模様?)や長さのバリエーションがあり、私が買ったのは「カメラストラップ ピンドットコードストラップ ロングタイプ ブラック×ホワイト」(ACAM-706)という製品。ヨドバシカメラで7,150円でした。ヒモの値段としては高いっちゃ高いけど、ヨセミテあたりと比べれば数千円安いとも取れます。

三角環に平紐を通す一般的なカメラストラップとは装着方法が異なり、ボディの金具に丸環を直接通します。余計な金具や余ったヒモの端などが出ないおかげで見た目はスッキリしますが、カメラ側の金具の形状によっては装着できないので要注意ですね(キヤノンのカメラのように三角環なしで平紐を通せるタイプはNG)。

X-T5に着けてみるとこんな感じ。なかなか似合っているのではないでしょうか。

8本編みの中芯を16本編みのシルク組紐で覆った二重構造で、丈夫だけれど手触りは柔らかく適度にしなやか。新品状態では右手側の露出補正ダイヤルなどの操作時に付け根の革部分がやや邪魔に感じる場面もありますが、使っていくうちにストラップをうまく逃がせる持ち方に落ち着くか、革がこなれて柔らかくなってくればたぶん問題ないかなーという程度です。

見た目の良さもさることながら、使ってみたら実用上のメリットも多かったのは嬉しい誤算でした。

このシリーズには長さ105cmのノーマルタイプと125cmのロングタイプがあり、私は普段使っているカメラストラップの長さをあまり意識したことがなかったので、なんとなくロングタイプを選びました。結果的にはこれが大正解。

ロングタイプだと斜め掛けも無理なくできるので、バッグを持たずに財布とスマホとカメラだけ持って散歩に出てみても、撮らない間は邪魔にならない向きに吊るしておけます。いざ撮りたい時には長すぎて使いにくいんじゃないか?というと、今度は適当に端の方をひと結びしてやれば簡単に調整できます。コレに関しては大は小を兼ねるのでぜひロングタイプを買いましょう。

あと、私はスナップなどをカメラ片手に撮り歩くときには、ネックストラップを外して手首に巻き付けてハンドストラップ代わりにすることもよくあります。こういう使い方とも相性が良く、「もっと早く試しておけば良かった!」と思った次第。あえてデメリットを挙げるとすれば、あまり重い機材には適さないのですが……まぁ、分不相応なレンズをうっかり買いそうになった時に思い留まれる(かもしれない)ってことで。

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