短命に終わった完全ワイヤレスイヤホン「AK UW100」を衝動買い

モノ

finalの完全ワイヤレスイヤホン上位モデル「ZE8000」、ついに出ましたね。私も気になっていたので2週間ぐらい前にヨドバシカメラに行って試聴してきました(アキヨドのTWS試聴コーナー、ここ1年ぐらいですごく気軽に出してもらいやすくなって使いやすいです)。多くは語りませんけど、うーん……

本筋ではないのでこの場ではこれ以上の感想を書くのは差し控えますが、もやもやした気持ちで退店したことは確かです。その足で何気なく近くのじゃんぱらに吸い寄せられて行ったら、ちょっと気になっていたけど縁がなかった(と思っていた)別の完全ワイヤレスイヤホンに出会ってしまいました。そう、タイトルにある通り「AK UW100」です。

「Astell&Kern初の完全ワイヤレスイヤホン」という華々しい肩書き、ノイズキャンセル機能もない音質特化の仕様で39,980円という大胆な価格設定。2022年4月に発売され、当然のようにマニアの注目を浴びましたが、世界的な混乱の影響を受けた原材料・部品不足を理由に、たった3ヶ月で生産終了となってしまいました。

とは言っても、この記事を書いている12月中旬時点ではまだ新品の流通在庫は残っていますし、それこそアキヨドにもあったんですけどね。でも、前々から気になっていたUW100が中古でたったの20,900円なら使ってみたいなぁ……ちょうどさっき、何かに使う予定だった36,800円が浮いたんだよなぁ……なんて思っていたら、うっかりお会計が済んでしまったようです。

発売直後に少し試聴させてもらって以来のご対面だったので、第一印象(第一じゃないか)は「デカい」の一言。五角形の本体も大きめですし、ゴロッとしたフォルムのケースも存在感があります。見た目の迫力はありますが外装の質感は低く、特にケースの出来が……ショボいプラスチック感丸出しのヒンジの軋む感じが、開閉のたびに萎えますね。

でも、そんなことはどうでもいいんです。音さえ良ければすべて許される、元々そういうコンセプトの製品ですから。

UW100のドライバー構成は、Knowles製のフルレンジBAドライバー1基。そう、TWSではあまり見た覚えのないシングルBAです。また、ハウジングが大きめなのはQualcommのオーディオチップの内蔵DACを使わず、旭化成の高音質TWS向けDAC(AK4332ECB)を別載せしているからという事情もあります。

人それぞれの好みは別として(好みで言えば私はD型1発派です)、さすがに現行TWSの中ではハイレベルな音。専門家でもないのであまり言語化できませんけど、ドライでクリアな感じはAKっぽいな~と思いました。

専用アプリには一応イコライザー機能があるんですが、これがあまりにも柔軟性に欠けるのが難点。「デフォルト」「低音強調モード」「高音強調モード」「ボーカル強調モード」「ゲームモード」の5択で、残念ながらカスタマイズはできません。個々のプリセットイコライザー自体のセンスは悪くないんですけどね。

また、「音以外はダメ」と覚悟しつつ買いましたが、2台の機器と接続しておいてシームレスに使えるマルチポイント機能があったり、ノイズキャンセリング機能こそないものの外音取り込み機能(アンビエントモード)でとっさに周囲の音を確認できたり、ケースにはワイヤレス充電もありますし、意外と使い勝手も悪くありません。

弱点はイヤーピース選びの難しさ。大柄な筐体を楽に支えられるものを探すという意味でもそうですし、ちゃんと音が聴こえるスイートスポットが狭いので、適切な位置にイヤホンを留め置くための保持力や耳との相性がかなりシビアです。

UW100の着け方には少しコツがあって、まっすぐ入れた後に内側に回してやると安定します(左耳は時計回り、右耳は反時計回り)。このため、普段より少し小さめのイヤーピースを選んでちょっと奥まで入れるのがポイントなのかな?という考えです。

私が試してみた範囲では、まず純正イヤーピースだと「入れて回す」ベストポジションから時間経過とともに少しずつ戻ってきてしまい、安定感が心もとない印象。次に、他のイヤホンで常用していて手元に余っていた「final TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」に交換してみると、密着感は少し増しましたが、やや低音が増して個人的には好みから外れるかも。

結局、他のUW100ユーザーさんたちの口コミを見て、定評がありそうだった「AZLA SednaEarfit Crystal」を買ってきました……が!個人的にはまったくピンと来ず撃沈。これ、ちょっと高め(2ペアで2,000円ぐらい)なのでショック……

SednaEarfit Crystalは音質的には中高音が伸びて気に入ったのですが、フィッティングが難しく「何が正解?」と迷子になってしまいました。店頭で軽く試した限りだと「for TWS」はUW100には短すぎると感じたので通常タイプを購入したものの、通常タイプだと傘の深さの割にノズルの止まる位置が妙に浅く、本体が浮いてしまい装着感がNG。

実際どちらをお使いの方もいて一概に「UW100にはこっち!」とは言えず、サイズも含めて念入りに色々なパターンを試さないと答えを出すのは難しそうです。ちゃんと合うタイプ・サイズを導き出すことさえできれば、音質的にはかなり相性は良いかと思います。

2週間ほど使ってみて音は気に入りましたし、イヤーピースも色々試していい感じに付き合っていこうと思っていたのですが、ここでアクシデント発生。

なんか、右側だけ音がほとんど出なくなる時があるんですよね。“ほとんど”というのがポイントで、「電池消費のバランスが悪く片側だけ先に無くなってしまった」「通信性能が微妙で切断されてしまった」みたいなTWSあるあるとは違うんですよ。耳をすませば極小音量で鳴ってはいるんです。考えられるのは内部配線の接触不良とかですかね?

結局、購入店(じゃんぱら)に相談し、今回は返品・返金という形になりました。そこそこ使い込まれ気味の中古とはいえ、信頼できる店で買っているとこういう時は本当に助かりますね。

あ、お店の名誉のために言っておくと、検品が甘いってわけじゃないと思いますよ。そもそもこんな、購入から不良と確信できるまで2週間近くかかるような事象を買取・販売時の動作確認時間で掴むのは無理があるでしょうし。

オーディオ機器以外(スマホとかPCとか)も含めると毎年10回ぐらいはじゃんぱらで買い物をしている(買取もしてもらってる)超ヘビーユーザーですが、不良品に当たったのは8年ぐらい前にスマホの通話不良で返品したとき以来ですもん。良い店ですよ。

関連記事

TOP