ついに日本でも解禁!「Twitter Blue」に入って有料会員限定機能を試してみた

雑記

イーロン・マスクによる買収、追い切れないほど日常的に繰り返される朝令暮改の仕様変更など、(昔からグチャグチャだけど)最近いつにも増してゴタゴタしているTwitter。その中でも特に大きな変化のひとつが、有料サブスクリプションサービスの「Twitter Blue」が始まったことでしょう。

長年、規模だけは大きくなっても赤字だ赤字だと言われ続けてきたTwitter社が、広告でのマネタイズではなくエンドユーザーからの直接集金に踏み切ったのは驚きでした。Twitter Blueは買収後の新体制になる前、2021年6月から海外では始まっており、約1年半遅れでついに日本でも解禁されました。

勝手なイメージでは「日本語はローカライズ大変だし、こと無形サービスに対してはお世辞にも金払いの良い民族ではないし、後回しだろうなぁ」と思っていましたが、サポートページに掲載されている各国の料金表を見る限り6番目の提供地域のようなので、意外とプライオリティが高かったようですね。まぁ、昔からTwitterの国別アクティブユーザー比は日本が異常に高いと言われていますから、一番負荷をかけているツイ廃国家の連中からさっさと少しでも金を取ろうと思うのも自然かもしれません。

前置きが長くなりましたが、Twitter Blueの内容が良いか悪いかはさておき一種の祭りのようなものですから、せっかくなので日本でのサービス開始日(2023年1月10日)のうちに加入して一通り触ってみました(この記事を書いているうちに日付が変わってしまったのはご容赦ください)。なお、結論を先に言っておくと、個人的にはこの内容なら月額980円を払い続けるほどの価値はないと思っています。

Twitter Blueの加入はWebから

Twitter Blueに加入するには、Twitterの有料プランなんだから当然Twitterアプリから……?ちょっと待って!それだと損します。

日本版Twitter Blueの料金は月額980円ですが、iOSアプリから入るとApple税・Appleレートで月額1,380円に跳ね上がってしまいます。

Webからの申込時は、Stripeという有名どころの決済プラットフォームを介したクレジットカード払いとなります。ちなみに、開始直後だからだとは思いますが1月11日時点ではAndroidアプリ内での加入(Google Play経由の定期購入)はできませんでした。

認証マークは加入後すぐには付かない

現在のTwitter Blueの機能で最も有名なのは、おそらく「認証マーク」がもらえることではないでしょうか。

公式アカウントや有名人などに与えられるマークとしてお馴染みの「青いチェックマーク」がお金さえ払えば誰でももらえるというのは賛否両論……というかバカでもわかる諸々のリスクから圧倒的に“否”の意見が多かったわけですが、いまのところは「Twitter Blue加入者やすでにバッジが付いている個人アカウント(有名人・クリエイターなど)は青バッジ、企業公式アカウントは新設された金バッジ」という方針に落ち着いているようです。ほんとナンセンスだよなぁ……

個人的にはTwitter Blueに入って“偽バッジ”を付けられるのが「イキリ課金ツイッタラーの烙印」としか思えないので嫌で仕方ないのですが(ひと通り確認し終えたら即座に解約するつもりです)、まあこれをもらってイキるのがTwitter Blueに入る醍醐味だという人もいるでしょう。

偽バッジ目当てで加入を検討している人向けにメモしておくと、Twitter Blueに加入すると即座に認証マークがつくわけではないようでした。「電話番号の登録(SMS認証)が済んでいること」「Twitter Blueに加入していること」という2つの条件を満たすとアカウントの確認作業が始まり、(何を確認しているのかは謎ですが)しばらくすると順次与えられる模様。この記事を書いている時点では加入から7時間ほどで、まだバッジは付いていません(追記:1月11日の17時頃にTwitter Blueに加入し、1月13日の11時頃に反映されました)。

ちなみに、Twitter Blueに入ると認証マークが付いてしまうということには「恥ずかしい」以外のデメリットもあります。名前欄やアイコンの変更に制約がかかるんです。日本だと同人活動をされている方とか、名前の後ろにイベントの参加予定を書いたりする風習がありますよね?ああいう使い方はしにくくなり、人によっては何の気無しにTwitter Blueを試すと不便になる可能性があるので要注意です。

これに関連して、直近3日以内に名前やアイコンの変更歴があるとそもそもTwitter Blueに入れないという罠もあります。「認証マークは要らないけどBlueの機能は使いたい」という人も少なからずいるでしょうし、制約の多い認証マークは別メニューにしてくれたらいいのになと思いました。

「ツイートの取り消し」は使ってみるとすごく邪魔。編集機能も微妙

認証マークの次にメジャーな機能というか登場当初の目玉機能としては、「ツイートの取り消し」や「ツイートを編集」があります。送信直後のツイートにミスがあると気付いたら誰にも見られないうちに取り消せたり、投稿後しばらく経って(30分以内)誤字などに気付いたら修正できたりと、ある意味ツイートという概念の根幹を揺るがす禁じ手のような機能です。

一見とても便利なチート技のように思えますが、使ってみた感想としてはどっちも微妙。特に「ツイートの取り消し」を有効にすると、送信ボタンを押してから実際に投稿されるまで数十秒、当然ながら“取り消し可能時間”と言う名のラグが生まれるので、Twitterならではのリアルタイムコミュニケーションの良さはスポイルされてしまいます。絶対に間違いが許されない公式アカウントなどの運用ならともかく、個人レベルだと真っ先にOFFにしてしまう機能になりそう。

ちなみに、Twitter Blueの各機能の設定はアカウント単位ではなくデバイス単位(アプリ・ブラウザごと)なので、別のデバイスから開くたびにOFFにしないといけないのも地味に手間です。

では投稿後の編集機能はどうかというと、内部的には再投稿に近い処理になっているようで、Twitter for iPhone/Android/Webなど以外から見た時の見栄えがかなり悪くなります。仕方ないことですし、それでも一応見えるように実装されているだけマシだとは思いますけどね。編集機能を使われたツイートがTL内に存在する場合の表示順序に関するバグも見受けられ、多用すると思いがけずフォロワーに嫌われる可能性アリ。現時点ではまだあまり使わない方が良さそうな状況です。

良いニュースとしては、ツイートの編集機能が追加されると聞いて多くの人が懸念していた「RTした後に恣意的に内容を書き換えられたら大変なことになるんじゃないか」という問題はクリアされていました。編集履歴が付くことを除けばツイートの削除・再投稿に限りなく近い実装方法となっているため、「RTした後に編集されたら中身がすり替わる」ということは起きないようです。元も子もないことを言えば「それなら再投稿でいいじゃん」って話でもあるのですが……

ブックマークをよく使う人には「フォルダ分け」機能は刺さりそう

私はブックマーク機能をそれほど多用してこなかったのであまり注目していなかったのですが、Twitter Blueに入るとブックマークをフォルダ分けできるという点には魅力を感じる人が多いようです。

これまではブックマークに追加した時系列でしか並べられなかったので整理しながら使うのは厳しかったと思いますが、ジャンル別に分けておけるのは確かに便利そう。惜しい点としては、この機能はOFFにできないのでフォルダ分けが不要な人にとってはこれまで通りすべてのブックマーク一覧を見るのに一手間増えます。また、各ブックマークフォルダに追加する際の操作もイマイチこなれていない印象です。閲覧・追加ともに任意のフォルダをデフォルト設定できるようになったらもっと使いやすくなりそうですね。

アプリの外観をほんの少しカスタマイズできる

Twitter Blueに入ると、スマートフォン用アプリの外観を少しだけカスタマイズできます。カスタマイズ可能な要素は、画面下部のナビゲーションバー、そしてホーム画面で表示されるアプリアイコンです。

カスタムナビゲーションに関しては並び替えや項目の削除ができるものの、やや物足りない印象。追加項目の選択肢が増えれば(ユーザーページとか)サードパーティ製クライアントのような便利な機能に化けそうです。アプリアイコンはバリエーションが微妙すぎ。これなら、やりたい人はホームアプリやアイコンパックで……というか、今ならAndroidだとOS標準の「Material You」で好きな色にできちゃいますよね。

仮に好みの設定ができたとしても、勝手にリセットされてしまうことがあるのも難点。Twitter Blueに加入しているアカウントと加入していないアカウントでログインしていると、起動時にどちらを開いているか?などの条件によっては(詳細不明)「鳥さんは飛んで行ってしまったようです。新しい機能にご期待ください。」というふざけたポップアップが表示されてTwitter Blue専用機能の設定がいろいろ飛ばされてしまいます。これは早く修正してほしい。

スレッドのリーダー表示はめちゃくちゃ便利

地味ながら個人的に一番気に入っている機能は、スレッド(連ツイ)のリーダー表示です。複数連なったツイートを開くと右上に表示切り替えボタンが出てきて、控えめな線だけを境に、連続したツイートを1本の記事のように続けて読めます。噂の長文投稿機能も、こういう感じで実装されるなら割とありかな~と思ったり。

帰ってきたNuzzel?「話題の記事」機能が面白い

サイドバーのメニュー内にTwitter Blueの設定画面と並んでひっそりと置かれている「話題の記事」機能もなかなか面白いです。「フォロー中のアカウントがツイートした記事」または「フォロー中のアカウントがフォローしているアカウント(フォロイーのフォロイー)がツイートした記事」を集めてくれる機能で、「誰が」「何人」シェアしたかも出てくるので自分に用のある(と思われる)最新情報をかなり効率的に探せます。

エコーチェンバー的な意味ではちょっと危ないので万人向けに提供するべきではないと思いますが、一定以上のリテラシーがある人々にとっては標準のトレンド/検索タブ(不愉快極まりないゴミの山、掃き溜め)よりよほど有用かつ精神衛生上よろしい逸品でしょう。先述のカスタムナビゲーションを使って、トレンド/検索タブをこいつに置き換えられたらいいんですけどねぇ……

ちなみにこれ、どこかで見覚えがあるなと思ったら、(日本では知る人ぞ知るレベルだと思いますが)もうサービス終了してしまった「Nuzzle」というアプリがやっていたことと完全に同じですね。パクリというわけではなく、Nuzzleを買収したScrollという会社がTwitterに買収された結果、公式機能(しかも有料会員向けの餌)に大出世したという流れみたい。

その他の機能

他はあまり興味がないのでさらっと箇条書きで。

・NFTプロフィール画像→うさんくさいWeb3.0界隈には興味ないし知らん。ちなみに、NFTプロフィール画像を設定するとアイコンの枠が六角形になるのでひと目で分かります(それが自慢になるのか、「あいつNFT野郎だぜププ」と思われるのかはさておき)。

・1080pの動画→そもそも標準の画質が悪すぎるので、動画屋さんはこのためにTwitter Blue加入がマストになってもおかしくなさそう。

・長い動画をアップロード→Webで60分、iOS/Androidで10分までの動画をアップロードできるそうです。Twitterでそんな長い動画を流す意味がある効果的な活用法、私はちょっと思いつきませんが何ができるんだろう?

ざっとこんなところでしょうか。あとは“近日公開”とされている優先表示や広告半減にどれほどの効果があるか次第ですね。

現状ではYouTube PremiumやSpotifyと同じぐらいの料金を払うほどの価値までは感じられませんし、認証マーク周りのデメリットが気になるので私は継続しない予定ですが、スレッドリーダーと話題の記事(Nuzzelもどき)には惹かれました。認証マークが別売りになったらまた入ってもいいなと思っています。

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