型落ちエントリースマホ+E500をASMR/寝落ち動画再生機にする

スマートフォン

ASMRだったり歌だったりの睡眠導入系の動画をよく見ている(聴いている)のですが、メインのスマートフォンとワイヤレスイヤホンを使ってしまうと微妙に不都合なこともあり、余っている型落ちエントリースマホをほぼ専用の「寝落ち動画再生機」として使っています。あまりわざわざ書く機会もなかったので、小技集って感じでまとめておこうと思います。

型落ちエントリースマホを専用機として使っている理由

メインのスマートフォンをおやすみ前の動画視聴に使わない理由は単純で、これでバッテリーを使ってしまうと翌朝の行動に影響が出ますし、だからといって充電しながら動画再生は負担が大きいのでなるべくしたくないです。特にGoogle TensorになってからのPixelシリーズはそれをやるとかなり発熱がひどいので……

もうひとつの理由は、できれば有線イヤホンを使いたいということ。スマホオタクなのでメイン以外で家に転がっているスマートフォン自体はたくさんあるのですが、この理由からまだまだイヤホンジャックが残っている機種の多いエントリーモデルを充てがち。それに、寝ている間にどこかに行ってしまうこともあるので気兼ねなく雑に扱える安物の方が安心ですしね。

今はOPPO A55s 5Gを使っています。最近はハイエンドに限らず有機ELを採用する機種が増えていますが、後述の理由で画面を消せない場合もあるため、焼き付きのリスクを考えてもやはり(液晶の)型落ちエントリースマホが好都合です。

イヤホンはfinalの「E500」を使用

ASMR特化の完全ワイヤレスイヤホン「COTSUBU for ASMR」(7,480円)も持っているのですが、電池持ちがあまり良くないのと、ワイヤレスだと朝までに耳から外れてどこかに行ったのを翌朝探すのが地味に手間なんですよね(イヤーピース選びが甘いのか無意識に外しているのかどっちなんだろう?)。

入眠まで30分とか1時間とか再生できれば十分と考えると電池持ちはそれほど重要でないように思われるかもしれませんが、電池残量低下のガイダンスで起こされるという罠があり……ちなみに、後発のコラボモデル「COTSUBU for ASMR −Patra Edition−」だけはシステムガイダンスを無効にできるASMRモードを搭載予定だとか。

結局、有線の「E500」(1,980円)を使っています。同じfinalの製品で、先に有線のバイノーラル向けイヤホンとしてE500があり好評を受けてワイヤレス版も出たという流れなので、音の傾向は似ています。

寝返りが多い人などは無線のメリットが大きいでしょうし、有線/無線のどちらを好むかは人それぞれかと思いますが、単にASMR・バイノーラル特化の音を手軽に得られるイヤホンとしてはどちらを選んでも非常に優秀。値段は4倍ぐらい違うので、用途特化のニッチなイヤホン(音楽用としては微妙)への投資に抵抗があるならまずはE500からが良いと思います。

Androidスマホの設定

ここからは設定編。Androidスマホを寝落ち動画専用機として運用する際に使える小技を3つ紹介します。

「Super Simple Sleep Timer」で自動停止

まず必須ともいえるのがタイマーによる再生停止。基本的に外部のアプリを使うしかなく、Playストアにある同種のツールをいくつか試してみた結果、「Super Simple Sleep Timer」というアプリに落ち着きました。

これはYouTube専用というわけではなく音楽再生アプリなども指定できるので(誤動作の心配がなければそもそもターゲットを指定しなくても良い)、ラジオやポッドキャストを聴きながら寝る方にも良いかと。

画面輝度を限界以上に下げる方法

YouTube Premiumに入っていればバックグラウンド再生ができ、画面を消しても音だけ聴ける……と見せかけて、実はメンバーシップ限定の動画には効かないんですよね、あの機能。ASMRは諸々の事情でメン限でしかやっていないというチャンネルも多いので、一番バックグラウンド再生を使いたいところで使えないジレンマがあります。

しかし、暗い部屋で画面を点けっぱなしだと気になりますよね。最近の高画質なディスプレイを搭載している機種だと、画面輝度を最小まで下げても意外と明るいことが多いです。

そんな時の奥の手として知っておくと便利なのが、「さらに輝度を下げる」という設定。Android 12から搭載されている機能で、ユーザー補助(アクセシビリティ)の設定画面にあるスイッチを入れると、通常のスライダーによる調整よりも画面輝度を絞れます。上のスクリーンショットのみ、メイン機のPixel 7(Android 13)で撮影しました。

ただ、Android 12以降であってもメーカー・機種によってはこの設定がない場合もあります。ここで使用したOPPO A55s 5G(Android 12アップデート済)も残念ながらその1つです。Android 11以前の機種をお使いの場合も含めて、「さらに輝度を下げる」の設定がない機種なら外部アプリで解決しましょう。

私が使っているのは「Darker」というアプリ。暗さを細かく調整できるのも良いですし、アイコンを1回タップするだけでON/OFFでき、一度調整したらあまり触らない設定画面は裏に隠されている(通知経由)のが便利です。

なお、この手のアプリは他のアプリの前に全画面で半透明の黒いフィルターをオーバーレイ表示する仕組みとなっており、純正機能のように画面輝度そのものを下げているわけではありません(スクショにも影響します)。設定値によっては急激に見にくくなるので、ONにする前に「どこを押したらOFFにできるか」を確認しておかないと迷子になりかねないので要注意。また、機種によってはステータスバーだけ明るく残ってしまう場合があります。

(毎回じゃないけど)あえてモノラルにする場合の設定

これはコンテンツと状況次第でたまにしか使いませんが(片側からしか喋っていないコンテンツでも空間のリアルさを考えると両耳で聴いた方がいいですからね)、横を向いて寝たいとか、絶対にアラームを聞き逃がせないから片耳空けとこうとか、そういうこともありますよね。

ASMRに限った話でもないでしょうけれど、イヤホンを片側だけ着けるときに大半の人は「ステレオ音声の半分だけを聴いている状態」のはずです。それで違和感がないなら別にそれでもいいんでしょうけど、一応スマートフォンの設定にはちゃんとステレオコンテンツをモノラルで出し直す機能があります。これも輝度と同じようにユーザー補助のメニュー内にあり、本来は片耳が聞こえない人などに配慮した機能です。

ASMRでの使いどころとしては先述のような片耳のイヤホンを空けたい場合のほか、左右の行き来が多すぎと感じて集中できない、あるいは本来喋っている方と逆側で聴きたい場合などに「モノラル化して片耳で聴く」技が使えます。まぁ、後者に関してはE500のような左右対称のイヤホンなら入れ替えてしまった方が早いし音質も犠牲にならないんですけどね。

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