先日、povo2.0→IIJmioのMNPついでに「OPPO A55s 5G」を980円でゲットした話を書きましたが、実はほかにも配置変更をしておきたい回線があり、今度はNUROモバイルからOCN モバイル ONEにMNPしました。
こちらもキャンペーン中なので、せっかく移すならついでに何かしらもらっておかないと損です。前回同様に「2~3万払って使いでのある機種を買うか、タダ同然の機種をもらっておくか」という選択が発生し、お金を出してまで欲しい機種はなかったので再び後者を選択。Xiaomiのエントリーモデル「Redmi Note 11」を1,100円でゲットしました。
本当は型落ちハイエンドのXiaomi 11T Proが33,220円というのに少し惹かれていたのですが、転出元のキャッシュバック時期を待っていた都合で、キャンペーンが始まってすぐにはMNPできなくて……待っている間に売り切れてしまいました。残念。

2023.02.11
SIMフリースマホ「OPPO A55s 5G」を980円でゲット、意外と悪くないかも
1年ぐらいpovo2.0で使っていたサブ回線を、少し使い方が変わってきたので「コンスタントに使うならトッピングも手間だし、普通の月額制で安い...
OCN モバイル ONEの手続き関連、ややこしすぎ
OCN モバイル ONE自体は過去にも何度か利用したことがあるので勝手は分かっていますが、しっかしまぁ、あらためて本当に使いにくいですね。
いえ、通信品質は昔言われていたほどひどくはなくて、2019年に「新コース」と称してAPN変更を伴うリニューアルが行われてからはMVNOとしては中の上ぐらいのレベルに落ち着いていてまったく問題ありません。ひどいのはそこじゃなくてシステム。いつ見ても複雑怪奇で使いにくく、手続きのたびにただただストレスが溜まります。
いにしえのインターネットプロバイダの顧客管理をそのまま引きずっているせいで、一切使う気のないOCNのメールアドレスを鍵として覚える必要があったり、Nから始まるお客様番号だとか、gooIDだとか(※オンラインで端末セットで買った場合のみ)、とにかくバラバラのぐっちゃぐちゃ。「ドコモのエコノミーMVNO」になったあたりでdアカウントと紐付けてログインできるようにもなりましたが、それを改善と取るか、また鍵が1組増えて分かりづらさが増したと取るかは……
ちなみに、申込完了後の画面には「画面を閉じる前に必ずメモしてください!」みたいな趣旨の注意書きがあって、初見だと「ハハッ、そうは言ってもどうせ控えのメールとか来るだろ?」と気にせず閉じてしまう人も多いと思います。
しかし、本当にここで控えておかないと確認メールには書かれていない情報(OCNのメールアドレス)があるのでナメてはいけません。初回の会員ページログイン時に普通に迷子になります。たぶん、この手の手続きが苦手な人ならSIMが届いた後のMNP開通手続きができなくなって詰むのでは?
「Redmi Note 11」の外観・付属品をチェック
OCN モバイル ONEのシステムに関する苦言はこれぐらいにして、戦利品を見ていきましょう。
開封してみると、スマートフォン本体のほかにTPU素材のクリアケースとUSB Type-Cケーブル、充電器、SIMピン、クイックスタートガイドが入っていました。
普通っちゃ普通ですが、最近はエコだなんだと御託を並べたコストカットで本体以外ほぼ何もついていない機種も珍しくないので、こんな風に箱から出してすぐ使えるような付属品が揃っている機種のほうが少ないかもしれません。
パンチホール型のインカメラに下端を少し広めに取ったベゼルと、ごく普通のよくあるミドルレンジAndroidスマートフォンという感じの見た目。
画面サイズは6.43インチ。割引を抜きにしても元々2.5万円ぐらいの安価な機種なのですが、その価格帯で90Hz駆動の有機ELを採用しているということで、ディスプレイは値段の割に良いものが奢られていると思います。
ついでに触れておくと、デュアルスピーカーを搭載しているのも評価できる点。それも上側を受話口と兼用する不均等なタイプではなく、上下とも側面に独立したスピーカーを設けたタイプです。画面の良さとあわせて、動画視聴に関しては同価格帯の機種の中ではクオリティ高めです。
さすがにボディはプラスチック製ですが、べたつかず汚れも目立たないマット仕上げで気軽に扱いやすいのは好感が持てます。粒状感強めのメタリックな塗装が個性的。
指紋センサーは電源ボタンに内蔵する形で本体側面に配置。速度・精度は申し分なく、実用的です。フレーム形状はフラットに近く、不快感はない程度にほどよくエッジが立っており握りやすいと感じました。カメラ部分の突起はSIMカード1枚分よりちょっと高いぐらい。
SIMカードトレイを引き出してみると、nanoSIMカード2枚とmicroSDカードを同時に使える(2枚目のSIMとmicroSDが排他利用ではない)トリプルスロット仕様でした。これは割と珍しいので、必要な人は助かるでしょうね。
付属のTPUケースを装着してみました。けっこう画面側に回り込む形状で、やや着脱しにくいものの保護力は高そう。USB Type-C端子を保護できるフタまでついていて、付属品としてはちょっと凝った作りです。
付属の充電器は最大33W出力と、エントリーモデルとしてはなかなかの急速充電に対応しています。上位機種でちょっと怖いぐらいハイパワーな急速充電に力を入れているメーカーだけあって、イメージ作りのために同クラス以上のスペックにしているのかもしれませんね。
「Redmi Note 11」を使ってみて


Redmi Note 11は2022年3月に発売されたSIMフリースマートフォンで、5Gには非対応。SoCはQualcomm Snapdragon 680を搭載しており、2022年のミドルレンジモデルの多くに採用された(というより供給の問題でそればかりになってしまった)Snapdragon 695 5Gと比べると、プロセスルールは同じですがCPU/GPU性能は一段劣るといったところです。
まぁ、ブラウジングやSNS閲覧ぐらいならワンテンポの遅さを我慢しつつ一通り使えるぐらいの性能です。良くはない。ひとつ言えることとしては、記事やタイムラインなどのスクロール操作ではスペック不足によるカクつきが多く、90Hzディスプレイの恩恵にはなかなかあずかれません。このスペックで高速ディスプレイを活かせる場面ってあるのか……?


Xiaomiの独自UI「MIUI」が入っているので、ソフトウェアの面ではクセ強め。素のAndroidに近いメーカーの機種を使い慣れている人だと最初は色々戸惑うかも(そうは言っても、日本に上陸する何年も前からXiaomiのスマホを触っていた人からすれば今のMIUIなんかずいぶんアクが抜けたもんだよ……という謎マウントは割愛)。
その独自性と表裏一体で、気の利いた独自機能も多いので刺さる人には刺さるんですけどね。ただし、スペックの壁もあって上位機種にあるMIUIの機能すべてがRedmi Note 11でも使えるというわけではなく、たとえばデュアルアプリには対応していません。

カメラサンプル1(メイン)

カメラサンプル2(超広角)
カメラは約5,000万画素 F1.8(広角メイン)+約800万画素 F2.2(超広角118°)で2つの画角を切り替えて撮影できます。ほかにマクロと深度用のカメラ(各200万画素)もついていますが、まぁよくある数稼ぎ用のあんまり意味ないやつです。

カメラサンプル3(メイン)
色味がよく、パッと見はけっこうきれいに撮れているように見えます。弱点としては、手ぶれ補正がない上に処理性能的にシャッターボタンを押してからのレスポンスが悪いせいもあり、試し撮りしてきた写真のほとんどがよく見ると微妙にブレている始末。それを差し引いても、廉価機としては上出来でしょう。
発表当時はわざわざ買おうとまでは思わなかった機種なので特価で今更手に取った次第ですが、じっくり見ていくと所々「この値段でここまでやるのか」と唸らされる要素があり、巨大メーカーが国際展開しているモデルとなるとさすがに量産効果がすごいなという感想でした。有機ELディスプレイ+デュアルステレオスピーカー、33W急速充電あたりはお値段以上かと。