なにやらソフマップでHP純正のPC周辺機器が投げ売られているらしいと聞きつけ、秋葉原へ。Webカメラ(4K対応でデザインもイケてる割とお高いやつ)はもうありませんでしたが、マウス2種とヘッドセットはまだまだ山積みでした。
秋葉原以外の店舗(ビックアウトレット×ソフマップ町田店とか)の公式Twitterでも、少なくともマウスの特売品は紹介されているのを見かけたので、お近くの店舗の情報を要チェック。
私のお目当ては「HP 930 Creator Wireless Mouse」。直販サイトでの通常価格は9,970円もするそこそこ良いマウスなんですが、1,980円で買えちゃいます。
長年トラックボール派なので常用はしないと思いますが、1個ぐらいまともなマウスを持っておいて(たぶん)損はないだろうと、良い機会なので1つ買ってみました。ある程度使い込んでからレビューしようかとも思いつつ、それをやっている間に売り切れてしまうと何の意味もないのでさっさと書き殴っておきます。
開封。パッケージ内容はマウス本体と充電ケーブルと簡易的な説明書のみ。マウスを包む袋以外は完全に紙だけで構成された今時のパッケージとなっており(ケーブルの留め具まで!)、正確な発売日はわかりませんでしたが、まだ投げ売られるほど古くもないんじゃないかと思います。充電端子がUSB Type-Cなのはうれしいですね。
HPの純正マウスの中でも高級寄りのモデルなので、お馴染みの丸いHPロゴではなく、ノートPCのSpectreシリーズなどプレミアム路線の製品だけに使われている斜線4本のロゴが入っています。カラーはシルバーのみで、実物を見ると塗装の質感がイマイチ……1万円のマウスとしてはちょっと思ったよりチープだな?という印象でした。
このフォルムはやはり、非ゲーミング系の高級マウスとして高い人気と知名度を誇るロジクールのMX Masterシリーズを意識したものでしょう。左側に親指を置くための“ヒレ”がついているあたりはまさにそれです。本家(?)ほどシャープな形状ではなく全体的に丸みを帯びていて背が高く、かぶせ持ちに適していそう。ホールド感は悪くありません。
サイズは約120.7×79×46.7mm、重さは約130gということで、MXよりは若干軽めです。
底面全体を一周するようにソールが配置されており、特にマウスパッド等を敷いていないメラミン化粧板の安机の上でもかなり滑らかに動きます。
底には電源スイッチとセンサーしかなく、ゴチャゴチャした注意書きなどが一切ないApple的なデザインに見えますが……?
実はソールに囲まれた部分は着脱式のパネルになっていて、その下に各種表記やUSBレシーバーの収納スペースが隠されているのでした。ちなみに外したままでも普通に使えます。
スマートな見た目でシンプルに見えますが、実はそこそこ多機能。
ホイールの下にあるひし形のボタンを押すとクリック感の有無を切り替えられ、カチカチしないフリースピンモードでは慣性で高速スクロールができるあたりはまさにMX Masterライクな仕様。さすがにサムホイールはなく、横スクロールはチルトでの対応となっています。
親指部分には3ボタン(デフォルトでは進む/タスクビュー/戻る)、指を少し手前に引くと接続切り替えボタンがあり、USBレシーバーによる独自無線とBluetooth×2の計3台の接続先をスムーズに切り替えて使えます。
機能やボタン配置は申し分なく、操作性の面で気になるところがあるとすれば、左右クリックがかなり重め(硬め)なこと。また、ホイールのモード切り替えボタンを押し込む時やカチカチ鳴る方のモードでの回転時など、ちょっとガサツで安っぽく感じる部分もあります。
総評としては、定価の1万円ではまず買わないだろうなぁ……という感じですが、「1,980円で買えるMX Master風のやつ」になってしまっている現状では文句なしに“買い”。さすがに通常この価格帯ではまず望めないスペックなので、元々「マウスなんか安いのでいいよ」って人にもとりあえず今ならこれ買っとけ、と言いたいところ。もちろん、すでに良いマウスを使っている人の予備やサブ機用としても良いでしょう。気になったらぜひソフマップで探してみてください。