この記事を書いている時点ではもう終わっているので申し訳ないのですが、2月16日から3月31日まで、ゼンハイザーのモニターイヤホン「IE 100 PRO」と「IE 400 PRO」がメーカー主導のセールで特価になっていました。
IE 100 PROの場合、メーカーの提示する“参考価格”で通常14,300円のところが10,780円に。家電量販店なら10,780円からポイント値引きで実質1万円を切るぐらい、eイヤホンなどの現金値引きの店ならそのまま1万円を切っていました。特に買う予定はなかったのですが、モニター系の音なら1本あっても困らんやろ~ってことで駆け込みで買ってしまいました。
特に付属品が多いわけでもない安価な有線イヤホンにしては、パッケージは妙にデカめ。クリア、ブラック、レッドの3色があり、クリアを選びました。クリアとは言っても半透明のマットな質感です。ちなみに、実はレッドも同じような仕上げ。
開封してみましょう。パッケージ内容はシンプルに、イヤホン本体とポーチ、交換用イヤーピース(気付きにくいですがポーチの中に入っています)、あとは紙モノ。
イヤホンの付属ポーチって無駄に大きかったり出し入れがめんどくさかったり実用性がイマイチなものも多いですが、これはけっこう使いやすいですね。柔らかく手触りの良い袋で留め具などはなく、口の部分を左右から押すとバネが曲がって開くようになっています。
ケーブルを耳の後ろに掛けるタイプの装着方法で、一応リケーブル可能ですが独自規格のコネクタなので選択肢はそう多くはありません。
ハウジングは前後方向に長めで、耳が小さめの人には厳しそう。ただ、平べったい形状で外側への張り出しが少ないため、サイズさえ合えば意外と寝ホンとしてのポテンシャルも高めです。
音質的には……過度の期待は禁物ですが、安価なモニターイヤホンとしては頑張ってると思いますよ。音場は広くはなく値段なりですが、定位はそこそこ優秀。解像度も値段なりですかね、特に高音のシャリつきで限界が見えます。
モニターだからフラットな音かというと、まぁ低価格帯のダイナミック型一発でそうなりゃ苦労せんわ、という。とはいえ若干低音が目立つぐらいで、同価格帯の製品のなかで相対的に見ればフラットに近くはありますし、硬質な音でそれっぽい味付けにはなっています。
(通常価格でいえば)同じ1.5万円クラスのモニターイヤホンということでSHUREのSE215が競合製品となるでしょうけれど、IE 100 PROの方がモニターらしく振る舞えているという点では健闘しているかと。
最近はSE215が一部で「ゲーミングイヤホン」とか呼ばれていると知って驚きましたが、要するに、定位がちゃんとしていて(=音で方角を掴む必要があるFPSなどで有利)特定の音域に偏っていないモニターイヤホン(で、法外な値段じゃないやつ)はゲーマーのニーズにも合うってことなんでしょうね。特性的にはそっち方面でも使えそうです。