AliExpress Selection Standardで2ヶ月半待った荷物が最終的になぜかFedExで届いた話

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AliExpressで4月にポチったイヤホンがようやく届きました。物自体はわざわざ紹介するほどのものでもないのでブログのネタにする予定はなかったのですが、到着までの動きがちょっとイレギュラーっぽくて面白かったので記録しておきます。

もう届かないと思っていたが……

注文日は2023年4月21日、配送方法は「AliExpress Selection Standard」(無料配送)。

AliExpressの物流ルートは複数あって、追跡番号を見るとおおよそどのルートで運ばれる荷物なのかが分かるようになっています。今回の追跡番号は「LP~~SG」でした。末尾SGはシンガポール経由という意味で、リチウムイオンバッテリーを内蔵している電子機器などは諸々の事情で使えるルートが限られるのでこれになる場合が多いようです。

今回買った商品もまさにバッテリーが含まれているワイヤレスイヤホンなので、シンガポール経由でちょっと日数がかかるルートになること自体は予想していました。ところが荷物を追跡していくと、途中までは順調に進んでいたものの、4月30日に経由国に到着してから2ヶ月近く音沙汰がなくなってしまいました。

この時点で「あ、終わったな」と返金手続きが可能になるタイミングを待ってみんな大好きな“紛争を開始”ボタンを押す気まんまんだったのですが……期限間際になって突然動きがありました(スクリーンショットに示す追跡データ上では6月19日に更新されていますが、実際に反映されたのはもっと後の話です)。

AliExpress上の追跡画面では最初のスクリーンショットのように「配達中」と表示されていましたが、もちろん何の前触れもなく日本に到着して通関手続きを終えて配達に持ち出し中……という意味ではありません。これは単純にAliExpressを日本語表示で使うのはあまり良くないって話ですね。

Cainiao(アリババグループの物流会社)のサイトに追跡番号を入れるともう少し正確な情報が見られて「Departed from transit country/region」=「経由国から出発した」という程度の意味でした(2枚目のスクリーンショットを参照)。

経由国から出発したということは、いよいよ日本に向けて発送されたのかな?と考えるのが自然ですが、この時どこからどこに向けて動いていたのかは未だに謎のままです。

AliExpress Selection StandardなのにFedExで到着?

完全にロストしたと思っていた荷物でしたが、ある日突然見に覚えのない配達予定を案内するSMSが届きました。FedExから。

最近特にFedExで届くような海外通販で買い物をした覚えもなかったので普通にスパムかと思いましたが、ちょっと気になって確認してみるとどうやらAliExpressのあの荷物のようです。なんで?

AliExpress Selection Standardの低コストな物流ルートに乗せられているはずだった荷物が、配送期限に駆け込みで間に合わせるかのごとく、いつの間にかFedEx International Priorityなんて上等な手段に切り替えられていることにまず驚き。

しかも、なぜかシンガポールではなく隣国のマレーシア発ですし、FedExでの発送日は6/30なのでAliExpressから渡された追跡番号で最後に確認できた「6/13に経由国から出発」というタイミングとも一致していません。この荷物は一体どこまで流されていたんだ……?

3,000円ぐらいの小さな買い物なので別にそこまで本気出して届けてもらわなくても良かったのですが(もう完全に諦めて返金処理する構えでしたし)一風変わった体験ができました。

おまけ:荷物の中身

中身が気になる奇特な人もいるかもしれないので一応ちょっとだけご紹介。今回買ったものは「Haylou W1」という完全ワイヤレスイヤホンでした。日本で買うと7,000円台中盤、AliExpressで買うと4,000円ぐらい(タイミングや条件が良ければ3,000円ぐらい)。

安価なワイヤレスイヤホンなのに1DD+1BAのハイブリッド構成、しかもBA側はKnowles製ドライバーを採用しているというのが見どころ。じっくり聴けば価格なりの粗さは見えてきますが、良くも悪くもハイブリッドらしい音(まとまりはないけど上も下もハッキリ鳴らせる)。高音が刺さるなどといった不快感もなく、3~4,000円で雑に使うサブのイヤホンとしては悪くはないんですけど、国内価格はちょっと強気すぎかな……さすがに7~8,000円出して買うほどのもんじゃないですね。

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