最近引っ越しをしまして、新居の固定回線がまだ開通していない状況です。povo2.0のデータ容量がめちゃくちゃ大量にある(大容量のトッピングを買った上にいろんな特典が貯まっている)ので、固定回線が開通するまでのつなぎぐらいは余裕……と思っていたのですが、KDDI系の入りが5G/4Gともに壊滅的という大誤算が発覚。別途持っているWiMAX +5G回線もこれでは使えないので困ったものです。
さてどうしたものかな、と諸々の検証用などで遊ばせている予備のSIMたちを見てみると、そういえばこの時に契約してまだ渋々持っている楽天モバイルの回線がありました。なるべく楽天モバイルなんかに金を払いたくはないので普段は3GBまでの最低料金で済むように使っていますが、なんだかんだ言って大容量のデータを流してもそれはそれで安い回線ではあります。
これが新居でちゃんと入りそうなら好都合だな、でもKDDI様が弱いようなところで楽天なんか入るかな?と思いつつ、適当な端末にSIMを入れてチェックしてみると絶好調。これだけ速度が出れば普通に使えそうです。
日頃は楽天モバイルのことなんて限りある共有財産である周波数帯の無駄、インフラ事業者にふさわしくない害悪企業、1日でも早く撤退してほしいとしか思っていませんが、はじめて利用価値を感じたかもしれません。
移動体通信としては微妙でも、半固定ならこのようにピンポイントでまともに使える場所に当たりさえすればそこそこ使えてしまうので、そういう意味ではRakuten Turboもそんなに悪くないのかもしれませんね。今回はあくまで短期利用のつもりなので検討していませんが……
さて、楽天回線を固定回線開通までのつなぎに使うと決めたところで、ずっとスマートフォンにテザリングをさせ続けるわけにも行かないので、端末はどうしよう……と荷物を漁ってみると、これまたちょうどいいものが出てきました。WiMAX +5Gのモバイルルーター「Speed Wi-Fi 5G X11」です。
WiMAX +5Gを契約した際にもらった端末なのですが、発熱や電池持ち、操作性、安定性などどこを取っても本当にひどい出来で、白ロム購入した別のルーターにさっさとSIMを入れ替えて死蔵していたものです。詳しくは以前書いたレビュー記事へ。
安定性が微妙なのはともかく、発熱や電池持ちは据え置き利用ならまあ無視できるところなので、たまにはひと仕事してもらいましょう。
WiMAX +5Gの端末にはSIMロックはかかっていないので、他社SIMを入れてもAPN設定さえすればそのまま使えます。
初回利用時は管理画面の「プロファイル設定」から新しいプロファイルを作ります。楽天モバイルのAPN情報はユーザー名・パスワードなしで良いのですが、端末側の仕様で空欄があるとプロファイルを保存できないので適当にダミーのユーザー名・パスワードを入れておきましょう。一度プロファイルを作成した後は端末上の操作でも切り替えられるので、SIMを入れ替えるたびに管理画面にアクセスする必要はありません。
また、WiMAX系ルーター特有の設定として「スタンダードモード」「プラスエリアモード」のモード選択があります。WiMAX 2+の機種ならスタンダードモードはBand 41のみ、プラスエリアモードで他のバンドが開放される(本来の用途でいえばauのエリアで使える)という仕様でした。スタンダードモードの範囲が広がったWiMAX +5Gの機種ではプラスエリアモードのON/OFFはBand 18/26にしか影響しないようです。いずれにしても、WiMAX系のSIMに戻す際にプラスエリアモードを切り忘れるトラブルを気にしなければ、基本的に他社SIM利用時はプラスエリアモードで良さそうです。